ハンガリー最大手銀行のOTPは2日、仏同業ソシエテ・ジェネラルのブルガリア、アルバニア事業を買収することで合意したと発表した。競争当局の承認などを経て、今年10-12月期(第4四半期)中の手続き完了を見込む。買収価格は公表しないことで一致した。
OTPはブルガリアに2003年に進出。現地子会社DSK銀行は資産規模で国内業界2位につける。今回の合意により、ソシエテ・ジェネラル傘下のエクスプレスバンク(市場シェア6.7%)の株式99.74%と保険・リース事業の出資分を取得し、同国での事業基盤を拡大する。アルバニアではソシエテ・ジェネラル・アルバニア(市場シェア6%)の株式88.89%を取得する。両国事業の買収を通して、自己資本比率の改善やリスク資産の圧縮など財務体質の強化も図る。
今回の買収合意に加え、両行は中南欧市場での業務提携も検討している。ハンガリー、ブルガリア、アルバニア、クロアチアが対象で、投資銀行業務、資本市場取引、国際融資・金融などの分野でのサービス提携の可能性を探っている。