トルコのエルドアン大統領は8月31日、外貨預金に対する課税を強化すると同時に、国内通貨預金への課税を緩和する時限立法を発布した。自国通貨リラの預金を促進し、為替相場におけるリラ下落の勢いを弱める狙いで、3カ月に期間を限定して実施する。エルドアン大統領は国民に対し、自発的に外貨をリラに両替するよう呼び掛けていたが、効果が薄かったため、今回の措置に踏み切ったもようだ。
米ドルやユーロなどの外貨預金については、預入期間6カ月以下で現行の18%から20%へ、6カ月~1年で15%から16%へ、それぞれ引き上げる。1年以上では現行の13%を維持する。
一方、リラ預金については、6カ月以下で現行の15%から5%へ、6カ月~1年で12%から3%へ、1年以上では10%から0%へ引き下げる。