ロシアのチュメニ国立大学は3日、北極圏でスマートシティを実現するための研究プロジェクトの予算を獲得したことを明らかにした。同大学の発表によると金額は500万ルーブル(約6万ユーロ)。同プロジェクトはカナダ、ノルウェー、フィンランド及び米国の諸大学と共同で実施し、他の研究機関によるスマートシティの構想や組織化、促進に関するこれまでの経験について研究することを主な目的としている。
チュメニ大は記者発表の中で、スマートコミュニティという考え方に対する関心が高まる中、極北地域の複合都市構想はまれなケースであるためこの方面の調査を行う必要がある、との見方を示した。
同大学は、ロシアの北部地域にある大学が北極圏の研究を目的として組織した国立北極圏科学教育コンソーシアムに参加しているほか、北極圏大学連盟(UArctic)やフルブライト北極圏イニシアチブに加盟している。(1RUB=1.63JPY)