スロバキア貨車製造大手タトラヴァゴンカ、独同業を買収

スロバキアの貨車製造大手タトラヴァゴンカが、昨年末に倒産した独同業ワゴンバウ・ニースキー(WBN)を買収する。ドイツ通信社(DPA)が10日報じた。WBNの管財人であるコンサルティング会社のヴァルナ―ヴァイスによると、数週間以内に競争当局の承認を得て買収が実現する見通しだ。買収価格は後日発表する。

独金属労組(IGメタル)の現地支部によると、タトラヴァゴンカはWBN買収にあたり、本拠地ドレスデンの従業員約300人と工場の操業を5年間保証することを約束した。WBNは昨年末、債務不履行により倒産手続きに入った後も、製造を継続し新規の受注にも応じている。

タトラヴァゴンカは欧州貨車市場でシェア30%超を占める業界最大手で、年間に貨車約3,000両、ボギー台車約7,500台を製造する。国外にはドイツ、ポーランド、セルビア、インドに生産拠点がある。

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