アルバニア、車齢10年超の中古車輸入禁止へ

アルバニア政府はこのほど、車齢が10年を超える車両とEUの環境基準を満たさない車両の輸入を禁止する方針を固めた。EU平均の2倍に相当する同国の平均車齢(20年)を引き下げ、大気汚染を改善するのが狙い。予定通りに進めば来年1月から実施される。

登録済み車両は新規制の対象とならない。税関を通過しただけで未登録の中古車約1万台には規制が適用されるが、車重3.5トンから5トンまでで車齢15年以下の乗用車及び商用車は適用から除外される。同国では販売車両の95%を中古車が占めている。

同国は2016年末以来、段階的にEUの排ガス基準を導入しており、車検に合格するために新しい排ガス浄化装置を取り付ける車両が増えている。しかし2009年と2016年に導入されたEUの排ガス規制であるユーロ5及びユーロ6を満たす車両の割合は推定3.3%に過ぎない。また、2017年に車検を受けた車両の数は登録車両53万台に対し42万台と少なかった。

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