スロバキア、オンライン売上申告システムを導入

スロバキア政府は9月26日、オンライン・キャッシュレジスターシステム「e-Kasa」を来年7月1日付で導入する法案を閣議決定した。レジから直接オンラインで税務当局に売上情報を送る仕組みで、税務処理業務の効率化と脱税・申告漏れ防止が狙い。宿泊・飲食業者や小売店、ガソリンスタンドなどレジを使用する事業者はすべて、e-Kasaの導入が義務付けられる。システム導入への支出額は1,800万ユーロとなる予定。

カジミール財務相によると、2012年以降実施した数多くの脱税防止策が奏功し、これまでに37億ユーロ超の追加税収が実現した。また、付加価値税(VAT)の脱税率は41%から26%に低下した。同省はe-Kasaの導入で歳入が1億2,000万ユーロ増え、VAT脱税率が15ポイント縮小するとみている。

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