トルコ統計局(TUIK)が9月28日発表した2018年8月の貿易赤字(速報値)は24億2,200万ドルで、前年同月比で59%減少した。輸出額は123億8,300万ドル、輸入額は148億500万ドルだった。輸入が22.7%の減少したのに対し、輸出が6.5%減にとどまり、赤字の大幅縮小につながった。前月比(暦・季節調整後)では輸出が2.2%増、輸入が8%減となった。
欧州連合(EU)への輸出額は前年同月比6.4%減の56億1,900万ドルで、輸出全体の45.4%を占めた。国別の上位輸出先は、ドイツ(11億1,800万ドル)、英国(9億ドル)、イラク(6億4,800万ドル)、米国(6億3,700万ドル)だった。
一方、輸入相手国としてはロシア(15億5,100万ドル)、中国(14億4,700万ドル)、ドイツ(12億7,700万ドル)、米国(9億2,000万ドル)が上位を占めた。
1-8月累計では、輸出額が前年同期比5.2%増の1,086億3,600万ドル、輸入額が5.9%増の1,578億3,000万ドル、赤字額が7.6%増の491億9,600万ドルだった。
昨年の総輸出額は1,570億ドルで、14年の過去最高(1,576億ドル)に迫った。総輸入額は2,338億ドルで、赤字額は768億ドルだった。
なお、商務省が1日発表した9月の貿易統計(速報値)でも、貿易赤字は前年同月比で77%減の19億ドルに縮小している。