独旅行大手TUI、バルト市場に進出

旅行大手の独TUIグループは9月27日、バルト3国の事業会社TTバルチックスが営業を開始したと発表した。ラトビア、リトアニア、エストニアで「TUI」ブランドの旅行代理店をフランチャイズ形式で展開する。現地の顧客ニーズの分析に基づき、まずトルコ、キプロス、スペイン、ブルガリア向けのツアー商品を提供し、年間約5万人の利用を目指す。

TTバルチックスのノセヴィツィウス取締役によると、バルト諸国では大手旅行代理店を通して西欧や南国リゾート地などへのラストミニッツツアー(出発間近の格安パッケージ旅行)を予約する人が多い。近年、良質のツアーの需要が高まるとともに、顧客がコストパフォーマンスを重視する傾向が強まっていることから、TUIは市場参入の好機とみている。

TUIは旅行業(代理店約1,600店)のほか、宿泊業(ホテル約380軒)、旅客航空事業(6社、運行機材約150機)、クルーズ客船事業(3社、保有船舶数16隻)、小売業を展開する。2017年9月期の売上高は185億ユーロ、税引き前利益は10億8,000万ユーロだった。

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