中国衣料大手の東方国際、ブルガリアに生産拠点を検討

中国のアパレル・繊維大手である東方国際(オリエント・インターナショナル・エンタープライズ)が新生産拠点としてブルガリアへの投資を検討している。在ブルガリア中国産業開発会議所のドンチェヴァ会頭がブルムバーグTVとのインタビューで明らかにしたもので、東方国際は先ごろ開かれた両国の繊維業界によるフォーラムで現地企業と積極的に交流し、進出の可能性を探ったもようだ。実現した場合、同社にとり中東欧で初めての生産拠点となる。

ブルガリアは2007年の欧州連合(EU)加盟以降、近隣国であるという立地と低い人件費を強みに繊維製品の製造業が急成長した。同業界は就労者20万人超を擁し、現在、製品の8割以上をEUに輸出している。

東方国際は1957年創業のテキスタイル輸出入会社を前身として1994年に設立された。紳士衣料「KOOL」などのブランドを展開するほか、自動車内装用テキスタイルでも業界大手だ。国内外の100カ所に製造拠点を持ち、従業員7万7,000人を抱える。

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