加マグナのブルガリア工場、韓国ハノンの傘下に

韓国のハノン・システムズ(旧ハラ・ビステオン・クライメート・コントロール)が、カナダ自動車部品大手マグナ・インターナショナルのブルガリア部門マグナ・パワートレイン・プロヴディフを買収する。マグナの液圧・制御(FP&C)事業を買収する契約に基づくもの。関係当局の承認を経て、来年1~3月期に手続きが完了する見通しだ。

ブルガリアのラチェザル・ボリソフ副経済相が訪問先の韓国で明らかにしたところによると、ハノンはブルガリア工場を拡張し、雇用を拡大する計画で、第2工場の設置も視野に入れているという。

ハノンは今年9月、マグナのパワートレイン部門に属するFP&C事業を12億3,000万ドルで買収することで同社と合意した。取引の対象は北米、中米、欧州、アジアの10工場(従業員約4,200人)で、ブルガリアのマグナ・パワートレイン・プロヴディフも含まれる。

マグナ・パワートレイン・プロヴディフは元々、独ポンプメーカー、イグゼティックが設立した。マグナによるイグゼティック買収で、5年前にマグナの傘下に入った。

ハノンは適切な温度管理で燃費を向上させるサーマルマネジメント技術の大手。アジア、北米、欧州で40工場を操業し、1万6,000人強を雇用する。昨年の売上高は約49億ドルだった。

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