オーストリアのパワートレイン・エンジニアリング会社AVLがハンガリーに研究開発(R&D)拠点を開設する。シーヤールト外務貿易相が20日明らかにしたもので、投資額は125億フォリント(3,890万ユーロ)。政府がこのうち30億フォリントを助成する。同社として本拠地グラーツに次ぐ2番目の統合的な開発・テスト拠点となる。
新拠点はブダペスト近郊のエルドに設置する。敷地面積は5万7,000平方メートルで、内燃機関及び電気自動車(EV)用のテスト施設を備える。事務所棟は来年末までに、テスト施設は2020年中の完成を予定する。開所後はハンガリー子会社の本部機能をブダペストから移転する。雇用数は350人で、このうち250人がエンジニアとなる予定だ。
AVLは車両駆動システム(エンジン、トランスミッション、バッテリー、ソフトウエア)の開発、シミュレーション、検査を主力事業とする。ハンガリー子会社は2002年設立で、ブダペスト、中部ケチケメート、西部ザラエゲルセグに技術センターがある。従業員は現在約280人。(1HUF=0.40JPY)