トルコ中央銀行は13日に開いた金融政策委員会で、主要政策金利である7日物レポ金利を24%に据え置くことを決めた。輸入価格上昇の沈静化と内需の状況からインフレ鈍化の兆候が見られるものの、依然として物価安定化へのリスクがあるとして、インフレ見通しが大きく改善するまでは金融引き締め姿勢を維持する方針だ。
インフレ率は8月の17.9%から9月は24.52%に急伸。10月には25.24%となり過去15年間の最高を記録したが、11月には21.62%に低下した。中銀はインフレに影響を及ぼす経済指標を引き続き注視し、必要であればさらに引き締めを図る考えだ。
中銀は通貨リラ下落による輸入コスト上昇でインフレが加速することを懸念し、9月13日に6.25ポイントの大幅利上げを断行し、7日物レポ金利を24%とした。ただ、エルドアン大統領の利上げけん制発言に及び腰になり、利上げ時期が遅すぎたと見る向きが多い。