ハンガリーの照明機器メーカー、タングスラム(Tungsram)は7日、同国政府と戦略協定を結んだ。今後、政府系の輸出入銀行から融資を受け海外での競争力を強化していく予定。同社は昨年、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の照明子会社、GEライティングから欧州を含む海外事業を買収していた。
同協定の締結式に参加したシーヤールト外務貿易相は、今回の融資で同社は国内工場の拡張を図っていく予定だと述べた。同相によると、タングスラムは外資系を除くと国内3位の企業で、製品の95%を輸出している。
GEライティングは昨年2月に欧州、中東、アフリカ及びトルコにおける海外事業と自動車用照明事業を売却すると発表。その後4月にGEの元幹部が率いるタングスラムが買収していた。
創業から123年の歴史を持つタングスラムはブダペストなど国内5カ所に生産拠点を持ち、5,000人を雇用する。昨年の売上高は約3億ドルだった。