2019/2/6

総合・マクロ

ハンガリーとスロベニア、天然ガス網接続管敷設でEU助成申請を検討

この記事の要約

ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は2日、同国とスロベニアのガス供給網を接続するパイプラインの敷設で、両国が欧州連合(EU)の助成金を共同申請する可能性があることを明らかにした。同パイプラインが開通すれば、ハンガリーがイ […]

ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は2日、同国とスロベニアのガス供給網を接続するパイプラインの敷設で、両国が欧州連合(EU)の助成金を共同申請する可能性があることを明らかにした。同パイプラインが開通すれば、ハンガリーがイタリアからスロベニアを経由して液化天然ガス(LNG)を輸入できるようになり、ハンガリーのエネルギー調達の多様化につながるとみている。

ハンガリーとスロベニアは現在、パイプラインの輸送能力について話し合いを進めている。事前調査によると、ハンガリーのほか、欧米の企業がパイプラインの利用に関心を示しているという。

シーヤールト外務貿易相は助成申請について、「クロアチアのLNG受入基地の建設計画は実現するかどうか不確実で、同国が想定するガス販売価格も高すぎる。また、エクソンモービルとOMVが開発するルーマニアの黒海オフショア鉱区からの天然ガス供給がいつ始まるかも不明だ。この点から、EUが新しい調達ルートの整備に助成を行うのに十分な理由がある」と説明している。

欧州委員会は助成の可否を今春に決定する見通し。