ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)世界大手のフェイスブックがブルガリアに投稿内容(コンテンツ)の監視センターを新設する。同社と提携するテラス・インターナショナル(Telus International)が1月30日明らかにしたもので、来年中に約150人を雇用して業務を開始する。多言語に堪能な人材を見つけやすいことから首都ソフィアに拠点を構える。
フェイスブックは暴力的、差別的、煽動的なコンテンツに対する毎日何百万件にも上る報告に迅速に対応するため、監視センターが不適切な投稿を確認し削除しているが、対応不足との批判が強まっている。このため昨年はスペインとラトビアに新設し、現在世界中で20を超えるセンターが稼働している。ブルガリアではトルコ語、ロシア語、カザフスタン語のコンテンツの監視に注力する計画だ。
テラス・インターナショナルはカナダの電気通信大手テラスのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)子会社で、世界10カ国の拠点から40言語以上でサービスを提供する。フェイスブックの業務提携では、コンテンツ監視担当者の採用や研修を引き受ける。