ハンガリー政府、世界景気減速の影響回避に新措置

世界的に景気減速観測が強まる中、ハンガリー政府が自国経済への影響を回避する措置を検討している。ヴァルガ財務相は3日、民間ラジオ局「コスート・ラジオ」の番組で明らかにしたもので、経済危機のリスクについて話し合い、雇用の観点から3~4つの措置を今春導入する方針だ。

同財務相によると、政府は目下堅調なハンガリー経済でも影響は免れないとの見方で、「雇用と賃金上昇を守り、経済発展が停止しないようにする措置」を導入する考えだ。就労者と年金生活者の購買力水準を維持することにより、経済成長のけん引力である国内消費の落ち込みを予防する。

2018年のハンガリーの経済成長率について、経済協力開発機構(OECD)は昨年11月、当初予測の4.4%から4.6%に上方修正した。ヴァルガ財務相によると、政府は4.6~4.7%と堅調な成長を予測している。

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