ロシア化学企業、チュバシ共和国に過酸化水素工場を設置

ロシアの複合企業オルクシンテス(OrgSintez)傘下の化学企業ヒムプロム(KhimProm)は先ごろ、同国チュバシ共和国のノボチェボクサルスクに過酸化水素の生産施設を建設する計画を明らかにした。投資額は56億ルーブル(7,500万ユーロ)。建設期間は2年間で200人の雇用が生まれる見通し。すでに同共和国政府とは計画について合意した模様だ。

新施設の年産能力は5万トンで、アントラキノン法という方法を用いて生産する。過酸化水素水は一般的に製紙工場で漂白剤として使用されているほか、医療、食品、農業、水処理などにおける殺菌剤として活用されている。

ヒムプロムは昨年、ノボチェボクサルスクに高濃度の次亜塩素酸カルシウムの生産施設を稼働させている。

ロシアの実業家ビクトル・ベクレルベルク氏が所有するレノバ(Renova)ホールディングス傘下のオルクシンテスの下にはヒムプロムのほか、ナトリウムペルカーボネートなどを生産するペルカルボナート(Perkarbonat)社がある。(1RUB=1.69JPY)

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