ポーランド不凍液メーカー、ナノ技術使用の新商品導入を計画

ポーランドの金属・樹脂加工大手ボリシェヴ(Boryszew)は2月20日、傘下の不凍液メーカー、ボリシェヴERGが2020年にナノ技術を使った防除雪氷液(ADF)を商品化する計画であることを明らかにした。同ADFは環境性能が高く、自動車のラジエーター液と航空機用途として発売する。これに先立ち、今年から来年にかけての冬シーズンに鉄道向けの防除氷液などを市場投入する。

ボリシェヴERGは現在、航空機の金属構造部品の腐食防止や流動特性に配慮したプロピレングリコール水溶液を開発中で、最終的に複数の独立系認証機関でテストを行う予定だ。

一方、自動車用ラジエーター液では欧州連合(EU)から助成を受けて開発に取り組んでいる。ナノ技術の採用によりダクトの伝導性と熱容量が上がり、エンジン熱の吸収力も増すことから、ラジエーターの効率を高め寿命を延ばすことができるという。

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