ルーマニアの18年乗用車生産数、30%増の47万台に

ルーマニアの自動車業界が急成長している。欧州自動車工業会(ACEA)が2月末発表した2018年の自動車産業報告書によると、同国の乗用車生産台数は前年比29.7%増の47万1,711台で過去最高となり、欧州の乗用車生産台数でハンガリーとポーランドを抜き8位に躍進した。

急成長をけん引したのは米フォードのクラヨバ工場で、17年秋に市場投入した小型SUV「エコスポーツ」の生産が大きく伸びた。また、仏ルノー傘下のダチアもミオヴェニ工場が前年比6.8%増の33万5,000台を生産。旗艦モデル「ダスター」が好調だった。

中東欧の自動車産業をけん引するチェコとスロバキアの生産は引き続き堅調で、欧州第5位のチェコが前年比0.2%増の140万761台、6位のスロバキアが9.8%増の103万1,241台だった。一方、ハンガリーは3.7%減の46万1,336台、ポーランドは14.9%減の36万4,720台に後退した。

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