チェコ統計局(CSU)が1日発表した2018年の国内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前年から3.0%増加した。過去20年間で最高となった17年の4.5%増から減速したものの、個人消費と政府支出を中心とする内需が好調で、底堅い経済成長を示した。
固定資本形成は10.1%、政府支出は3.9%、個人消費は3.1%それぞれ増加した。
産業別の付加価値創出は、鉱工業が.9%増(うち製造業3.4%増)、建設業、IT・通信、金融・保険がそれぞれ6.7%増、商業・宿泊飲食・交通が4.1%増となった。貿易は輸出が4.5%増、輸入が6.0%増で、GDPへの貢献度は0.4ポイントにとどまった。
10-12月期(第4四半期)GDPは前年同期比2.8%増で、特に投資が2.0ポイントの大きな貢献を果たした。貿易収支は輸出が5.0%増、輸入が5.7%増で、877億コルナ(34億2,350万ユーロ)の黒字。前期比では0.9%増で7-9月期の0.7%を上回り、四半期として今年最高を記録した。
2018年の雇用数は前年比1.6%増の543万人だった。労働コストは物価調整前で9.5%上昇、総就労時間は2.0%増えた。(1CZK=4.91JPY)