チェコの小型航空機メーカー、エアクラフト・インダストリーズが中国の英安航空と初の受注契約を交わした。プルシュコヴァ社長が5日、現地通信社CTKに明らかにしたもので、短距離用小型旅客機L410を3機納品する。
英安航空は貴州省を拠点とする地方航空会社で、L410は国内地方路線に投入される。エアクラフトは武漢ですでに受注契約済みで、同機の認可手続き完了を待っている状態だ。両社はまた、今後7年間で同機種をさらに30機納品することで覚書も交わした。武漢にはL410 の中国拠点を構える計画だ。
エアクラフト・インダストリーズの前身は1936年設立のLETクノヴィツェで、2005年に現地投資会社パムコに買収された。その後08年にロシアの鉱山大手UGMKが資本参加し出資シェア51を保有している。L410 は1960年代に開発された同社の主力機で、2010年に最新モデルへの改良に着手した。今年初めにはカザフスタンから 2機を受注している。