ロシアの2月インフレ率、5.2%へ加速

ロシア連邦統計局(ロススタット)が6日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で5.2%上昇し、伸び幅は前月から0.2ポイント拡大した。インフレ率の上昇は昨年7月以来8カ月連続となる。

食品が前年同月比で5.9%上昇し、物価水準を押し上げた。非食品は4.6%上昇した。

中央銀行は昨年後半に2度の利上げを実施し、政策金利を計0.5ポイント引き上げた。通貨ルーブル安や原油高、今年初めの付加価値税(VAT)増税を見越した措置で、インフレ率が今年、6%前後でピークを迎えた後、徐々に低下すると予想している。中銀のアレクセイ・ザボトキン政策室長は、「予想通りにいけば、年末か来年初めの利下げがありうる」とコメントしている。次回の金融政策決定会合は22日に開かれる。

ロシアでは年初にVAT税率が従来の18%から20%へ引き上げられた。ただ、消費の不振を受けて小売店が増税分の価格転嫁に慎重なため、物価上昇への影響は予想よりも小さくなっている。

上部へスクロール