小包宅配ロボットの製造を手掛けるエストニアのクレヴェロン(Cleveron)がエストニア応用工学起業大学と提携し、南部のヴィリャンディ市にロボット工学アカデミーを開設する。国内で不足する情報通信技術(ICT)・工学分野の担い手を育成する狙い。
アカデミーの修業年限は3年。学んだ理論をすぐに実地で試す方式をとる。大学講師やクレヴェロンの専門家が教育に当たる。起業大学では、「民間アカデミーは業界の動向を素早く察知して、実際に今、求められている人材を育てることができるのが長所だ」と説明している。
初年度の今年はロボット工学ソフト開発に関心のある学生20人を募集する。高校卒業が応募の条件だが、成績は問わない。筆記・面接試験のほか、やる気を示す自作ビデオの提出が求められる。
合格者は授業料(年5,500ユーロ)・寮費の支払いを免除されるほか、月400ユーロの奨学金が受けられる。授業はエストニア語で行われる。