西バルカン6カ国、ローミング料金廃止協定に調印

西バルカン6カ国は4日、ベオグラードで開催された第2回西バルカン・デジタルサミットで、ローミング料金の廃止協定に調印した。今年7月1日から2021年にかけて料金を段階的にゼロまで引き下げる。将来的に欧州連合(EU)加盟国との通信にかかるローミング料金も廃止もしくは引き下げていく方針だ。

調印したのはセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニア、コソボ、アルバニアの6カ国。セルビア当局によると、7月の最初の料金引き下げでは、料金の上限は通話1分当たり19ユーロセント、ショートメール(SMS)1通当たり5セント、データ通信はメガバイト当たり18セントとなる。引き下げ幅は2015年のローミング料金相互引き下げに参加したセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニアで27%、今回から参加するコソボとアルバニアでは85%に上る。

EUは西バルカンでの料金引き下げに合わせる形で、同地域とのローミング料金を安くしていく。北マケドニアはこの動きを一部先取りする形で、2月にギリシャとローミング料金の段階的廃止で合意した。ブルガリアとも交渉を進めている。

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