米ダウ・ケミカル子会社、露INKに技術ライセンス供与

ロシアの石油会社イルクーツクオイルカンパニー(INK)子会社のイルクーツク・ポリマー・プラント(IPP)は先ごろ、イルクーツク州のウスチクートに建設する新工場におけるポリエチレンの生産に関し、米化学大手ダウ・ケミカル傘下のユニベーション・テクノロジーズから技術ライセンスの供与を受けることで合意したと発表した。IPPはまた、ユニベーションからバイモーダル及びユニモーダル高密度ポリエチレン(HDPE)による樹脂生産技術のライセンス供与も受ける。取引額は明らかにされていない。

IPPは新工場でポリエチレン(HDPEとリニアポリエチレン(LLDPE))、並びにエチレンをそれぞれ年間65万トン生産する計画。エチレンの生産については米マクデモント社から技術ライセンスの供与を受ける。

INKは今年1月にポリエチレンとエチレンの生産プラントの建設に関し日本の東洋エンジニアリングと契約を結んだ。投資額は以前に1,750億ルーブル(23億8,620万ユーロ)と報じられている。

一連のガス化学施設にはエチレンとポリエチレンの他、天然ガスの処理施設も含まれる。同施設では北方のヤラクチンスコエ、マルコフスコエ、西アヤンスコエの各ガス田から送られる天然ガスを年間760億立法メートル処理し、液化ガス、燃料ガス、産業用ガスなどの製品を生産する予定。(1RUB=1.70JPY)

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