ルーマニア国営SNN、原発増設で中国CGNと暫定合意

ルーマニアの国営エネルギー企業SNヌクレアル・エレクトリカ(SNN)は8日、チェルナヴォーダ原子力発電所の3号機と4号機の建設で、中国広核集団(CGN)と同社傘下の投資会社CGN CEERIと暫定的投資合意を交わした。SNNは4月10日の株主総会で暫定合意案の承認を受け、社内の承認手続きも完了している。

今回の合意の柱は、2014年の基本合意に基づく技術・運営上の開発プラットフォームの構築を目的とした合弁会社の設立だ。出資比率はCGNが51%、SNNが49%で、合意から60日以内の設立を予定する。アントン・エネルギー相によると、まず2年間を区切りとし、建設に先立つ第1段階という位置づけでプロジェクトモデルを構想する。

チェルナヴォーダ原発は1号機が1996年、2号機が2007年に稼働開始した。2014年、CGN傘下の広東核電集団有限公司(CGNPC)が3、4号機の建設で基本合意書(LOI)に調印した後、15年にCGNがその開発、建設、運営、解体に関する覚書を交わした。投資総額は当時の推定で65億ユーロ。

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