ポーランド化学大手グルパ・アゾティは11日、プロピレン・ポリプロピレン(PP)工場「ポリメリ・ポリツェ」の建設工事を韓国の現代エンジニアリングに発注した。来年3月までに着工し、2022年中の稼働を目指す。
プロジェクト投資総額は15億ユーロで、このうち12億ユーロがプラント建設と生産ライセンス取得の費用となる。資金調達については、8月末までに国内石油大手ロトス、現代エンジニアリング、韓国海外インフラ都市開発公社(KIND)と投資契約を結ぶ予定だ。
ロトスとは最大5億ズロチ(1億1,000万ユーロ)の投資受入れで基本合意書を調印済み。現代エンジニアリングとKINDは、合わせて1億3,000万ドルを投資する意向を示している。
また、プロジェクト実施元のアゾティ子会社アゾティ・ポリツェが10億ズロチ(2億2,000万ユーロ)の増資を計画している。
アゾティは事業多角化に向けて北西部シチェチンに近いポリツェにプロピレンとポリプロピレンのプラントを設置し、22年に稼働する計画だ。プロピレンではハネウェルUOPの「オレフレックス」製法を、ポリプロピレン生産ではW.R.グレースの「ユニポール」製法を採用し、それぞれ年40万トン生産する。(1PLN=28.57JPY)