ロスネフチ、1-3月期は61.7%増益

生産量ベースで世界最大の石油会社であるロシアのロスネフチは13日、2019年1-3月期(第1四半期)の純利益が前年同期比61.7%増の1,310億ルーブル(20億ドル)に拡大したと発表した。原油生産が伸びたのに加え、ドル高によりルーブル建て売上高が増加したことが主因だ。4-6月期(第2四半期)には純債務の20~30億ドル削減を狙う。

1-3月期の生産量は前年同期から3.9%伸びて日量474万バレルに達した。営業利益(EBITDA)は42.3%増の5億4,800万ルーブルに増加した。純現金収支(フリーキャッシュフロー)は38.7%増の1,970億ルーブルだった。

ベネズエラの政情混乱で同国石油公社ペトロレオス・デ・ベネズエラ(PDVSA)との取引関係に注目が集まっているが、ロスネフチはPDVSAからの石油供給契約に前払い方式を用いているため、米国の対ベネズエラ制裁の対象とはなっていない。PDVSAへの債権については、期日通りに原油の形で弁済を受けており、ロスネフチの同社に対する債権額は昨年末の230億ドルから3月末には180億ドルに縮小した。

また、イラク・クルド自治区政府に対する債権も順調に減少しており、その額は昨年末の20億ドルから3月末には14億ドルまで縮小した。(1RUB=1.67JPY)

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