独ダイムラー、ロシアでトラックキャビンを合弁生産

独自動車大手ダイムラーは27日、ロシアでトラックキャビンの製造を開始したと発表した。投資額は2億ユーロ。ロシア商用車大手カマズとの合弁事業の一環で、最大で年間5万5,000台を生産する。700人を新規採用し、合弁会社の雇用数を1,000人強に引き上げる。

新工場の立地はカマズ本社のある、ロシア・タタルスタン共和国のナーベレジヌイエ・チェルヌイだ。「メルセデスベンツ」及び「カマズ」ブランド向けにキャビン2種を生産する。

合弁会社は過去10年間でロシア市場向けに「メルセデスベンツ」と「三菱ふそう」ブランドのトラックを合計3万台出荷した。うち、昨年出荷分が7,000台を占める。

ダイムラーは発表にあたり、「ロシアは世界最大級の商用車市場であり、安定した運輸需要も見込める。当社にとって戦略的に重要な国だ」と、同国市場の可能性に対する期待感を示した。

ダイムラーは2008年に約1億9,000万ユーロでカマズ株10%を取得。2010年には欧州復興開発銀行(EBRD)と共同で5%を追加取得した。

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