三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は23日、チェコ国営電力(CEZ)から受注を獲得したと発表した。同国東部のデトマロヴィッチェ火力発電所で排煙脱硫装置(FGD)の全面改修工事を主契約者として引き受ける。
1997年にMHPSが納入したFGD1基を改修する。最新の脱硫技術を導入して二酸化硫黄(SO2)の排出量を欧州連合(EU)の産業排出指令(IED)基準に適合させる。30万キロワット(kW)級の燃焼排ガスを処理できるFGDの設計から製作、工事、試運転までを一括で引き受ける。2020年半ばの完工と引き渡しを予定している。
同社のFGDはこれまでに世界で300基を超える納入実績を持ち、昨年の世界でのシェアは61.5%に上った。