チェコ国営電力CEZ、ルーマニア事業売却を計画

チェコ国営電力CEZがルーマニア事業の売却を計画している。現地日刊紙『ジアルル・フィナンチアール』が22日、複数の業界関係者の情報として報じたもので、ルーマニア当局にはすでに計画について通知済みという。CEZは同報道へのコメントを拒否している。

昨年11月末のCEZ株主総会では多くの株主が中東欧戦略への不満を訴え、経営陣もルーマニア、アルバニア、ブルガリア、トルコで長期的に利益を確保するのは困難との見方を示していた。ブルガリア事業の売却では今年4月、金融・保険グループのユーロホールド・ブルガリアと交渉を始めたもようだ。

CEZは2005年、地方配電事業者エレクトリカ・オルテニアを買収してルーマニアに進出した。現在、9つの事業会社を持ち、350万の顧客に電力・天然ガス供給サービスを展開する。国内東部のドブロジャ地方には発電能力が600メガワットで欧州最大規模の風力発電所、西部のレシツァには水力発電所を保有する。

上部へスクロール