独自動車部品メーカーのアイスマン・オートモーティブがチェコの拠点を拡張する。同国の不動産開発大手CPIの先ごろの発表によると、西部のボルにある拠点に面積7,000平方メートルの生産棟を新設する。開所は2020年上期の予定。高級車の内装用皮革製品を生産し、アストンマーチンやポルシェ、マクラーレンなどに供給する。新規雇用は150人。
同社のチェコ新工場は旧チェコ陸軍の跡地に位置する。CPIは同用地に計60万平方メートルの賃貸スペースを建設する計画で、すでに1万3,500平方メートルと1万8,400平方メートルの工場棟の建設許可を取得している。
アイスマンは1964年の創業で、バーデン・ビュルテンベルク州のバート・ウラハに本社を構える。ドアパネルやセンターコンソールなどの内装部品、シフト・バイ・ワイヤーや変速レバーなどのシステム部品等を手がけ、ダイムラー、アウディ、ベントレー、BMW、ミニ、セアト、フォルクスワーゲン(VW)などと取引がある。ドイツ、チェコのほか、ハンガリー、メキシコ、中国、スロバキア、米国などに工場を持つ。2018年は5,000人強の従業員で4億5,400万ユーロの売上高を計上した。