Wizz Air:ハンガリーのLCC大手ウィズエアー、ウィーン事業を強化

中東欧格安航空(LCC)大手のウィズエアー(ハンガリー)は、激しい価格競争の最中にあるウィーン事業の拡大を継続する。ウィーン国際空港への新機材配備を前倒しで12月中旬に実施し、新たに6都市を目的地に加える。来年もさらに事業を強化する方針だ。

ウィズエアーは、ウィーン空港に新たにエアバス「A321」を1機配備し、駐機数を6機に増やす。これにより、西アリカンテ、独ブレーメン、キシナウ(モルドバ)、伊ナポリ、オスロ(ノルウェー)、ポルト(ポルトガル)行きの各線を就航させるほか、蘭アイントホーフェン、テルアビブ(イスラエル)の両線を増便する。これにより、乗り入れ空港数は23カ国38空港に拡大する。

ウィーン空港便は、独LCCエアベルリンの倒産を機に、シェア拡大をもくろむ各社間の価格競争が激化した。その中で、ウィズエアーはウィーン事業の黒字転換を達成し、2019年3月期の連結利益で過去最高の2億9,200万ユーロを計上した。

ウィズエアーによると、同空港発着便のシェアは独ルフトハンザ航空グループのオーストリア航空(AUA)とユーロウィングスがそれぞれ44%、8%で、ウィズエアーは28%を確保している。そのほかは、ラウダ航空が7%、イージージェットが4%などとなっている。

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