ロシア国営のハイテク企業体ロステックのプラスチック・複合材子会社RTヒェムカンパイジート(RT
Chemcomposite)が、ポリエーテル・エーテルケトン樹脂(PEEK)の独自生産技術を開発した。ハイテク業界・航空宇宙産業向け製品の生産が目的で、すでにグループ企業やロシア原子力公社(ロスアトム)、宇宙開発機関ロスコスモスなどに納入しているという。
ロステックによると、2019~24年のPEEK国内需要は年27トンと見込まれている。国産化の実現で、欧州や米国からの輸入なしで需要をまかなえるようになる。
PEEKは耐熱性、機械的強度、耐薬品性など優れる熱可塑性素材だ。主な製造元には、ダイセル・エボニック、エンジンガー、レーマン&フォス、ポリミックス、三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ、サウジ基礎産業公社(SABIC)、ソルベイ、ビクトレックスがある。