ポーランド石油・ガス大手の国営PGNiGが、米国のベンチャーグローバルLNG社から液化天然ガス(LNG)を年間150万トン追加調達する。ポーランドのドゥダ大統領が12日、訪問先の米国でトランプ大統領と会談する機会に合わせて調印したもので、両国がエネルギー分野での戦略的協力を強める姿勢を明確にした。PGNiGは昨年9月、ポーランドのロシア産LNGへの依存度を減らすためベンチャーグローバル社と年間200万トンの調達契約を交わしていた。
ベンチャーグローバル(ルイジアナ州)はメキシコ湾に「カルカシュー・パス」と「プラックマインズ・ターミナル」の2つのLNG輸出施設を持つ。当初の調達契約によると、PGNiGはロシア北極圏のヤマルLNGプラントからの調達契約が満了する2022年から向こう20年間、両施設から年間各100万トンを調達する。
今回の契約はプラックマインズ・ターミナルから150万トンを追加調達するもので、供給開始は同ターミナルが商業運転に入る予定の2023年となる見通しだ。