スズキ自動車のハンガリー子会社、マジャールスズキの2018年の国内新車販売総数は前年比27%増の1万9,292台に大きく伸びた。国内市場シェアは14.12%で、総売上高は19億5,000万ユーロに上った。世界販売台数は17万1,885台だった。現地英字情報サイト『ブダペスト・ビジネスジャーナル』が6月26日、同社から入手した情報として報じた。
昨年秋に発売を開始したコンパクトSUV「ビターラ」は、国内の販売台数全体の58%に当たる1万1,127台を販売した。同モデルはスポーティなデザインで、1リットルおよび1.4リットルにダウンサイズしたターボエンジンを搭載。7年延長オプション付き保証プログラムを付帯する。クロスオーバー仕様の小型車「Sクロス」も4,982台を売り上げた。
同国北部にあるエステルゴム工場の生産台数は、「ビターラ」が前年並みの12万1,089台を維持したが、「Sクロス」は欧州連合(EU)の新排ガス規制の影響で前年比9.4%減の5万450台に落ち込んだ。同工場ではマジャールスズキの総販売台数の95%を生産しており、英国、ドイツ、フランス、イタリアなど122カ国に輸出している。輸出比率は国内販売が好調だったことから前年の92%から87%に低下した。
今年1-5月の国内での新車販売台数は「ビターラ」が3,649台、「Sクロス」が3,793台だった。市場シェアは14.9%となっている。