西自動車部品大手のゲスタンプは6月27日、スロバキア東部のニトラで工場を開所した。隣接する英自動車大手ジャガーランドローバー(JLR)の工場に、主にアルミ製部品を供給する。新工場は床面積4万2,400平方メートルと同社の既存工場の中では最大規模。投資額は1億3,000万ユーロで、900万ユーロを政府の助成で賄った。新規雇用は200人。
ニトラ工場では2本のサーボプレス・タンデムラインを導入し、製品の70%をアルミ部品が占める。以前の報道によると、新工場では加圧能力が約1,000トンのプレス機械6台を設置し、年産能力を2段階で5万トンまで引き上げる。
JLRはニトラ工場で現在、ランドローバー「ディスカバリー」を生産している。今年末には「ディスカバリー」の新モデルが生産品目に加わる予定。
ゲスタンプはスロバキア西部のヴェルキメデルにも部品工場を持つ。中東欧ではそのほか、トルコに5カ所、ロシアに4カ所、チェコに3カ所、ポーランドに2カ所、ハンガリーとルーマニアに1カ所ずつ拠点を持つ。