クラレは6月27日、チェコ東部のホレショフ・ヴェシェトゥリにあるPVB(ポリビニルブラチール)フィルムの生産拠点で、合わせガラス用アイオノマー樹脂製中間膜「セントリグラス」の本格生産を7月から開始すると発表した。欧州・中東・アフリカ(EMEA)市場への販売を強化する。将来的に全世界へと販路を拡大していく方針だ。
PVBフィルムは接着力と透明性に優れ、自動車や建築用合わせガラス中間膜用などに使われる。セントリグラスは一般的な合わせガラス用中間膜に比べ100倍の硬度と5倍の強度を持ち、世界各地の高層ビルや著名な建築物、構造物への採用が進んでいる。
同生産拠点はチェコ法人クラレヨーロッパモラヴィアが運営している。