三井物産と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は1日、共同出資するジャパン・アークティックLNG
B.V.(JAL
BV、オランダ)を通じ、ロシア2位のガス会社ノバテクが北極圏ギダン半島で進める液化天然ガス(LNG)生産事業「アークティックLNG2」の権益の10%を取得することで合意したと発表した。出資見込額は約2,900億円。
アークティックLNG2は年間でLNG1,980万トンの生産が見込まれている。総事業費は約210~230億ドルで、生産開始は2023年ごろの予定。生産されたLNGは北極海航路を通じてアジアと欧州に供給する。同プロジェクトには仏トタル、中国石油天然気集団(CNPC)、中国海洋石油集団(CNOOC)が10%ずつの参画を決定している。
ノバテクはギダン半島に近接するヤマル半島でもLNG生産を進めており(「アークティックLNG))、CNPCとトタルが20%ずつ、中国政府系ファンドのシルクロード基金が9.9%の権益を持つ。
三井物産とJOGMECによるJAL
BVへの出資比率はそれぞれ、25%と75%。