HBIS:中国河北鋼鉄、セルビア事業に3億ドル投資

中国国有鉄鋼大手の河北鋼鉄(HBIS)がセルビア事業に新たに3億ドルを投資する。同国大統領室が3日明らかにしたもので、現地子会社HBISセルビアのスメデレヴォ製鉄所を2021年末までに増強する計画だ。河北鋼鉄のユ・ヨン社長は、同国の改革政策や安定した経済成長を評価し、外国企業にとって投資の魅力が大きいことを強調した。

HBISセルビアの前身は旧国営製鉄会社スメデレヴォで、2016年に民営化のため4,600万ユーロで河北鋼鉄に売却された。年産能力は約200万トンで、熱間・冷間圧延鋼材、錫メッキ鋼板などを生産している。国内西部のシャバツには錫メッキ鋼板工場、東部のクチェヴォには石灰石採掘場がある。

欧州連合(EU)は今年2月、鉄鋼輸入の急増で域内産業に深刻な影響が及んでいることを懸念し、域外からの鉄鋼輸入規制措置を発動した。これに対しセルビアは先ごろ、同国製品への規制適用は安定化連合協定(SAA)に反するとして抗議した。

上部へスクロール