フィッチ、トルコを「BBマイナス」へ格下げ

米格付け大手フィッチ・レーティングスは12日、トルコの長期信用格付けを1段階引き下げ、「BBマイナス」とした。今月6日の中央銀行総裁更迭が理由だ。「BBマイナス」は「投資適格級」から3段階下の水準。見通しは「弱含み」としている。

フィッチは今回の見直しについて、「中銀総裁の解任は(……)ただでさえ弱まっている国内経済への信頼をさらに弱め、トルコが必要としている国外からの巨額の資金調達を危険にさらし、経済の悪化を招く可能性がある」と説明した。また、「構造改革・公共財政管理の実現に対する疑念が膨らむ」と付け加えた。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先月、トルコ長期信用格付けを「投資適格級」より4段階下の「B1」に引き下げた。スタンダード&プアーズ(S&P)グローバル・レーティングスはすでに昨年8月の金融危機の段階で、やはり「投資適格級」より4段階下の「Bプラス」に引き下げている。

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