オーストリア大手銀行のライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)は16日発表した最新リポートで、中東欧の銀行市場は中期的に大きく成長するとの見通しを示した。
2018年は数年ぶりに中東欧のすべての銀行業界が利益を計上し、自己資本利益率(ROE)は平均で12%を超えた。中欧、南東欧、東欧のいずれも二ケタを記録し、全体的な底上げが目立つ。国別ではチェコ市場が最も安定しており、ROEは14%強と、2007/08年以来の高水準となった。
主要市場における不良債権の縮小や純金利マージンの安定も好業績に寄与している。また中東欧で事業を展開する大手金融機関の中でRBIやエルステなどオーストリア金融機関の占める割合は40%強と、過去最高水準に高まった。