チェコのシュコダ自動車が26日発表した2019年上半期決算の営業利益は8億2,400万ユーロとなり、前年同期から0.3%拡大した。研究開発投資の増大や為替差損が影響したものの、モデルラインナップの拡充が奏功して増益を確保した。売上高は10.8%増の101億5,400万ユーロで、売上高営業利益率は9%から8.1%に低下した。車両ラインナップの電動化などに向けた投資額は33.8%増の3億6,900万ユーロに拡大した。
販売台数は4.9%減の62万900台。最大市場の中国の販売縮小が響いた。同国を除いた増加率は1.6%だった。
モデル別ではSUV「カロック」が47.2%増の7万3,700台と好調だった一方、SUV「コディアック」は0.2%減の7万7,800台に縮小した。昨年6月末から中国市場に投入したSUV「カミク」は2万1,400台だった。主力モデル「オクタビア」は販売数(18万5,700台)が最も大きかったものの、前年同期を11.9%下回った。欧州限定のシティカー「シティゴー」は9.2%増の2万3,000台に伸びた。今年4月に発売された新小型車「スカラ」は7,400台を売り上げた。
シュコダ自動車は今後4年間で、電動化およびデジタル化に同社として過去最大の投資となる約20億ユーロを投資する。2022年末までに30以上のモデルを発表する計画で、うち10モデル以上が完全電気自動車(EV)を含む電動車となる予定。