Toyo Tires:トーヨータイヤ、セルビアに工場新設

トーヨータイヤは30日、セルビアにグループで8拠点目となる工場を建設すると発表した。全社で取り組むグローバルなタイヤ生産体制の増強・最適化の一環で、投資額は3億9,050万ユーロ(約488億円)に上る。乗用車・小型トラック用ラジアルタイヤを生産する予定。

首都ベオグラードに今年9月、現地子会社(資本金1億6,000万ユーロ)を設立する。工場の立地は北部ヴォイヴォディナ自治州のインジア市で、約60万平方メートルの敷地にIoT(モノのインターネット)を導入したスマート工場を建設する。来年5月に着工し、2022年1月に稼働する予定。23年夏までに年産量約500万本(乗用車用タイヤ換算)の生産体制を整える。およそ500人の雇用創出を見込む。

欧州・ロシア市場にはこれまで、日本とマレーシアの工場から製品を供給してきたが、セルビアに拠点を設けることで関税・物流面の利点を活用し、生産供給体制の強化・最適化を図る。

セルビアを選んだ理由についてトーヨータイヤは、◇賃金が比較的低く、優秀な人材が多い◇外資企業の相次ぐ進出で自動車産業の集積化が進んでいる◇経済改革・財政健全化の進展による経済環境の安定――などを挙げている。

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