ドイツの炭素黒鉛製品メーカー、コーベックスがポーランド南部のノヴィ・ソンチに新しい燃焼施設を設置する。立地となるクラクフ特別経済地区の先ごろの発表によると、設置されるのは炭素製品の加工を行う環状の燃焼室で、総投資額は1億ズロチ(2,330万ユーロ)。同社はそれに合わせ既存の施設も更改していく。建設に際しては政府の税制優遇措置が適用される見通し。
コーベックスはドイツのヴィースバーデンに拠点を置くSGLグループから独立した企業で、アルミ精錬用カソード、高炉用ブロック及び炭素電極等の製造開発を行っている。同社は今年6月に投資ファンドのトリトンによって東海カーボンに約1,000億円で売却された。ポーランドにおける年産量は7万トンで、同国のノヴィ・ソンチとラチブシュに工場を持つ。(1PLN=27.90JPY)