チェコ中銀、追加利上げ見送り

チェコ中央銀行は1日、主要政策金利である14日物レポ金利を2%に据え置くと発表した。経済成長が鈍化しており、インフレ率も高水準にあることから追加利上げを見送る。公定歩合(下限金利)とロンバート金利(上限金利)もそれぞれ1%、3%に維持する。

同国の2018年1~3月の国内総生産(GDP)伸び率は0.6%にとどまり、前期から0.3ポイント縮小した。インフレ率は3月の3%から6月に2.7%まで低下したものの、依然として中銀が目標とする2%を上回る状況が続いている。

中銀は5月、6カ月ぶりに利上げを実施し、政策金利を0.25ポイント引き上げた。6月にはルスノク総裁が、利上げは当面必要ないとの考えを示す一方で、インフレ率が予想を上回っていることから、近い将来に利上げを行う可能性を示唆していた。

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