チェコ、乗用車の高速道路通行証を電子化

チェコ議会上院は14日、乗用車の高速道路通行証(ビニエット)を電子化する法案を可決した。大統領の署名を経て2021年に発効する見通しだ。政府は電子化による収入増と経費削減で3億4,000万コルナ(1,310万ユーロ)の収支改善を見込んでいる

チェコの高速道路は有料で、乗用車は料金を払った証明としてフロントガラスにシールを貼ることになっている。電子化後は料金をオンライン決済する際に登録された車両ナンバーを用いて、料金を払ったかどうかをチェックする。商用車の電子通行料徴収(ETC)システムのカメラでナンバーを監視する。

料金に変更はなく、1年券が1,500コルナ(58ユーロ)、1カ月券が440コルナ(17ユーロ)、10日券が310コルナ(12ユーロ)。ただし、1年券ではこれまで2月1日から翌年1月31日までに固定されていた有効期間が、「購入日から1年間」へ柔軟化される。

政府は電子化により、2億2,000万コルナ(850万ユーロ)の収入増と、1億2,000万コルナ(460万ユーロ)の経費削減を見込む。一方で、新しいシステムでは監視が行き届かず、「料金を払わずに走る人が多くなる」という批判も出ている。(1CZK=4.58JPY)

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