スロバキア6月鉱工業生産2.1%減、15カ月ぶりマイナス

スロバキア統計局が9日発表した6月の鉱工業生産高(速報値、稼働日調整済み)は前年同月比で2.1%減少し、2017年4月(2.6%減)以来の下げ幅を記録した。同業生産高のマイナスは15カ月ぶり。製造業が前月の2.7%増から4.1%の減少に転じて全体を強く押し下げた。電気・ガス・スチーム・空調は15.1%、鉱山・採石業は10.9%それぞれ拡大した。

製造業を品目別でみると、主力の「輸送機械(自動車含む)」が前月の10.4%増から7.6%の減少に転じたのをはじめ、全13品目中8品目で減少して全体を押し下げた。上昇幅が大きかったのは「電気機器」(24.8%)、「機械設備製造」(13.9%)、「その他の製造業・機械設備の修理・設置サービス」(12.7%)。「コンピューター・電子・光学機器」(9.6%)、「食品・飲料・たばこ製品」(7.5%)も好調だった。

一方、「コークス・石油精製品」が51.7%減と大幅に縮小したほか、「化学・化学製品」は33.2%減、「薬品・医療用化学製品」は21.3%減と大きく後退した。「ゴム・プラスチック・非鉄金属加工」(11.7%減)、「繊維・衣料・皮革製品」(9.1%減)、「ベースメタル・金属製品」(8.6%減)、「木材・紙製品・印刷」(6%減)も振るわなかった。

財別では耐久消費財が6.5%、中間財は4.9%、エネルギー関連製品は1.2%、非耐久消費財は0.5%減少した。投資財は変化がなかった。

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