自動車部品メーカーの独トライストーン・フローテックは先ごろ、ポーランド南西部のヴァウブジフに持つ工場を拡張すると発表した。740万ユーロを投じて施設を6,200平方メートル拡張すると共に、新たに生産ラインを導入してゴムホースの生産量を倍増させる。これに伴い従業員数を今後2年間で現在の700人から900人まで増員する予定。
ヴァウブジフの工場は今年2月、プラスチック加工ラインの拡張と開発施設の増設を実施していた。同社は相次ぐ工場拡張の理由として、エンジン及びバッテリーの冷却装置の需要が増えていることを挙げた。
同社は同工場でエンジン及びバッテリーの冷却装置向けの製品や被膜チューブ、多層樹脂パイプを生産している。取引先にはフォード、ボルボ、日産、PSA、ダイムラー、BMW、スズキ、ジャガーランドローバー(JLR)、フェラーリなどがある。今年の売上高については前年比11%増の3億2,100万ユーロ、来年には4億ユーロに達すると予想している。