ハンガリーでITセキュリティシステムサービスを手がけるオット・ワン(OTT-ONE)が中国市場に進出する。8月下旬に成都市で開かれたデジタル産業協同フォーラムで、同市に拠点を置くAPEC電子商取引ビジネスアライアンスのスマートインダストリー委員会と進出支援に向けた提携で合意した。ハンガリーのオンライン情報サイトPortfolio.huによると、オット・ワンは合弁会社を設立し販売網を構築する計画だ。
オット・ワンは映像や音楽などのストリーミング、eスポーツ(ビデオゲーム競技)、デジタルセキュリティシステム、オンライン学習などのサービスを提供する。中国進出にあたり、すでに現地での事業許可などを取得している。
オット・ワンは今年7月、国内の顧客から情報通信・セキュリティシステムの整備を同社として過去最高の19億3,500万フォリント(600万ユーロ超)で受注した。好調な事業展開を追い風に、ブダペスト証券取引所での新株公開による資金調達を計画している。(1HUF=0.36JPY)